2009年03月02日

ダビンチ??

Leonardo da Vinciの自画像メモが見つかったって
今ニュース(日本語)で聞いて違和感を感じ…

なぜかというと、“ダビンチ”と呼んでいたから。
私の中では自動的に"da Vinci"という文字に変換され
だってそれ、苗字やないや~ん
っていう反応が頭の隅で起こる。

しかしミケランジェロは Michelangelo Buonarroti
日本でも名のほうを使いますね。
Raffaello Sanzioも同じく。(本名はSanti)

イタリアでは普通Leonardoと呼びます。
da Vinci は Vinci村出身の、という意味なので、
苗字のように扱うのは変な感じ。

とはいえ、映画にもなった"The Da Vinci Code"
イタリア語版では"Il codice da Vinci"
だから苗字のように扱うのも間違いではないのかな。


昔の芸術家の名前って愛称のようなものが多いんです。
ラッファエッロの師匠だったPerugino(ペルジーノ)は、
本名Pietro Vannucciですが
この名を使うことはまずありません。
あ、いやいや、美術館などで絵画の作者名としては
“Pietro Vannucci, 通称Perugino”って書いてある。
本名知らない人のほうが多いと思います。
彼はペルージャ出身なのでこう呼ばれました。

Caravaggio(カラヴァッジョ)の本名は
Michelangelo Merisi
(ほかにもMerigi とかAmerighiの説もあるらしい)
Caravaggioも生まれた町の名が愛称となっています。

今wikipediaを見てみたらおもしろいことが…
長年Caravaggio生まれと信じられてきたけど
2007年に、ミラノ生まれだってことがわかった、ようです。

Perugino, Caravaggioは、通称のほうで呼ばれるけど、
da を使うってことは これは前置詞なので、
da Vinci さん とはならないんでしょうね。
なんかくどくなりましたね...face07

すでにMichelangelo Buonarroti と
Michelangelo Merisi が挙がったことからも
推測できますが、イタリア人の名前って
日本に比べると極端に種類が少ない。
(姓のほうは逆に種類は多い気がします。)

私が知ってる数少ないイタリア人の中でも
何人ものMarco や Paolo 、Maria などがいて、
どうやって呼び分けてるわけ??っておもいます。
それに日本と違って普段は姓より名で呼び合うことが多いし、
区別する為にも出身地などで呼んだりしたのかもね。

写真がないのも寂しいので
Raffaelloの生家を
ダビンチ??
ラッファエッロ大好きなんです。
彼はUrbino(ウルビーノ)の出身。マルケ州です。
ペルージャからは車で2時間ぐらい。

写真に写りこんでる人はお疲れよのうで
なかなか移動してくれなかったので
私とは無関係ですが…。
ダビンチ??
昔の公式言語はラテン語でした。
“1483年生まれ”以外は理解不能
37年の短い生涯でした。

ラッファエッロの絵が見られると思って
わくわくして行った私は浅はかでしたface08
どの絵も有名な美術館や教会にあるんですよね。
 
フィレンツェのウッフィッツィ美術館にも何点か。
いまどき美術館もネットで絵画を見せてくれるんですね。
実物を見るのとはもちろん違うけど、
文献として簡単に調べることができて、
ほんとに便利になったものです。

ウルビーノはルネッサンスの理想都市といわれ、
町全体が世界遺産となっています。

この町を治めたFederico da Montefeltro、
(モンテフェルトロ公)も有名ですね。

子供のころの美術の教科書に
Piero della Francescaによる
彼の肖像画が載ってたと思います。
見覚えあるでしょ?
ダビンチ??
お城の一部です。
ダビンチ??
中央の緑色は修復中の部分

イタリアは殆どが古い建造物なので、
常にどこか修復してます。
文化遺産もそうでないものも。

せっかく行っても修復中で見られなかったってこと
結構あります。

Lonardo da Vinciの話から
Raffaello-Urbinoの話になってしまった!
ま、いいか。
マルケ州も素敵な場所、いっぱいあります。


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Posted by ラウラ  at 18:42 │Comments(5)イタリア事情

この記事へのコメント
偶然ここを見つけて、初・お邪魔いたします。イタリア、私も個人的に思い入れが強いので、思わず「おおっ!」と叫びました。
自然も芸術も、人の在り様も、理由はわからずとても魅かれるものがあります。
でもいつもテレビなどを見ていて一つだけ無性に引っかかる事があります。いわゆる「イタリア=陽気」という日本人の勝手な連想図式がありますよね。それってどうかなと思いませんか?
BS日テレの「小さな村の物語イタリア」を熱心に見て、気分だけでもイタリアに浸りたい日々です。
Posted by きりんのびょうぶ at 2009年03月02日 19:32
きりんのびょうぶさん

はじめまして。
BSの番組は見られないので、残念です、興味はありますが。
イタリアの日本におけるイメージは、確かにマスコミなどによって作られ、美化されているとは思います。そして日本人のように、外国との日常的な接点が少なく、実情を知らない、知る必要もない人たちがそういう情報のみを信じてしまうのも仕方がないのかな、と考えます。
私は長年イタリアとかかわってきて、特にここ数年、実際に長期で住むことになり、当初思い描いていた憧れのイタリアとは全く違う、負の部分も知りました。日本にはない、すばらしい面もありますが、とんでもない、信じられない、と思うことが多々あります。
このブログでは、あえてそういうことは語らず、美しいイタリア、私の好きなイタリアを紹介したいと思っています。というのは、ひとつには私がイタリアの問題点などを語れるほど熟知しているわけではないので、軽々しく他国の批判をしたくない、ということと、せっかくイタリアに行ってみたい、と思っていた方が私の経験談などを読まれて、とても行けない、と思ってしまわれると、それはとても残念だからです。やっぱり百聞は一見にしかず、ですから。
イタリア人って陽気なんでしょ?ってわたしもよく言われますが、暗いんでしょって言われるよりいいかなって思うんです。確かに平均すると日本人より楽天的で明るいと思うし。いや、平均しなくっていいことだとは思うけど...
Posted by ラウララウラ at 2009年03月02日 22:45
ラウラさん
丁寧にお返事いただいて、ありがとうございました。
確かに、わたしがイタリアを好きだと思う気持ちも、イタリアのどこか一面を切り取ってそう思っているのかもしれませんし、それは「イタリア=陽気」とする定説と同じかもな〜と感じました。
ま、どっちでもいいですね。好ましく思う気持ちは自分自身が大切にしておけばいいのですから。
…にしても、ウンブリアと佐賀の二股(?)生活、幸せですね!
写真から匂いがしてきそうなほど行った気になって、こっちまで幸せになります♥
これからも楽しみにしてます!
Posted by きりんのびょうぶきりんのびょうぶ at 2009年03月03日 06:08
今日の今日まで、「ラファエロ」と云ってましたが、
「ラッファエッロ」って言うのですね。
スペルをしっかり見ているようで、見ていないことに気づきました。

ミラノの知人に「ダビデ」がいるのですが、最初は「ディビッド」と
読んでいたのを思い出しました。
彼女のソフィアと仲がいいのに、よくソフィアが彼をせめていたのは
彼が他の女性にも優しいからでした。
ラウラさん、グラッチェ!
Posted by 東京ボーイ東京ボーイ at 2009年03月03日 09:02
東京ボーイさん、

そうですね、日本では「ラファエロ」と普通呼んでるんでしょうけど、
あまりにもとの発音と違うので、少し原語に近づけてみました。
でもちょっと発音しにくいかもしれませんね。
Posted by ラウララウラ at 2009年03月03日 18:36
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