2008年06月28日

イタリアのパン

近頃よくパンを作ります。長らく作ってなかった。
習ったわけでも特別得意なわけでもないけど、結構満足しています。
自分の好きなように作れるし。
例えばキャラウェイシード入りとか好きなんだけど、
売ってるの見たことないので、つくってしまいます。
でもどこからこのアイディアが出てきたのか不明。

いろんなバリエーションで、今よりもっとおいしく作れるように...
とせっせとがんばる理由の1つが、イタリアのパンは私には合わない!
そこで今度行ったら毎日のパンは作ろう! と決意したのであります。

むこうにいたときは、フォカッチャやピザなどは作ってたけど、
パンは、菌が違うので日本のレシピで作ってもうまくいかないだろう
と一度も挑戦しませんでした。スーパーなんかで売ってるのは
粉末のビール酵母。私は日本で売ってるような天然酵母がすきなんだけど、
ペルージャで探すのも大変そうっていうかなさそうな気がするので、
持って行こうかと思います。

ところでイタリアのパンってどんなのかというと、
料理と同じく地方色豊かなので、
私が知ってる範囲で、ってことになりますが、
南のバジリカータ州とか、ナポリで食べたうちのいくつかは
おいしい、と感じました。弾力があって、しっとりしてて。

私がどうも受け付けないのは、住んでいたウンブリア州の
塩分の全くないパン。トスカーナも同じく。
塩分だけじゃなくって、ぱさぱさしてて硬くって、
日本人的には、この人たち、どういう味覚してんの??と思ってしまいます...
それでもいろいろ探して比較的好みに近いのも見つけたんだけど、
そこまでしょっちゅう買いにいけない。
やっぱりつくるのがいちばん、とおもいます。
でも、レストランなどの自家製パンはおいしいのもありました。

相棒君が日本に来たとき、ぜひ日本のパンを食べてもらおう!
きっと目からうろこが落ちる思いをするだろう、なーんて
思い上がったことを考えておりました。
フランス風やドイツ風、イギリス風や日本風などいろいろあるから、
好みのものが見つかるだろうと思ってたんだけど...
柔らかいパンを食べたら感激してくれるんではないかと。
しかし、初日本パンに対する感想は、"ふにゃふにゃしてておいしくない"
とのことでした。食習慣はそう簡単にはかえられませんね。

なぜウンブリアやトスカーナのパンは塩を使わないか、というと、
その昔この地方が教皇領だったときに、教皇が塩に高い税金をかけたので、
人々は抵抗する為に、塩を買わなくなったんだそうです。
それで塩なしパンの習慣が今でも残っているらしい。
でもお肉などほかのものはどうしてたんでしょうね...
今まで疑問に思わなかったけど、今度聞いてみよう。

彼らは朝食にパンをトーストしてバターやジャムをつけて、
っていう習慣はないみたい。ふつうは、昼食や夕食に、
肉料理などと一緒にいただくのでパン自体には何もつけないか、
もしくは前菜として、薄切りをトーストして、
上にいろいろのせてカナッペのようにいただきます。
軽食として、生ハムやチーズをはさんでサンドイッチのようにすることも。

それじゃ朝食はどうするかっていうと,甘いものを食べるのが普通かな。
ビスケットとかシリアルの場合もあるし、
私としてはパンよりさらに受け入れ難い、
トーストの干からびたようなものがあるんだけど、名前を忘れてしまった。
それにジャムをてんこ盛りにしてカッフェラッテにつけて
湿らせて食べるとか。私はどれも気に入らないので、
あんまり甘くないケーキを作って朝食用にしていました。

えっと私が作った前菜の写真が一枚あったかも。さがしてみよう。
イタリアのパン











ありました!これは2人分。手前の黒いのは、オリーブのペースト。
隣のグリーンは、なんだったかなー、たぶんソラマメで作ったかな。
むこうには左から、ペコリーノ(羊乳のチーズ)、生ハム、洋ナシ。
この洋ナシは、ペコリーノと一緒にいただくためのもの。

お皿の向こうの黒いボトルはスプマンテ(発泡性ワイン)、
その向こうには赤ワインが見えますねー。
普段はこんなに豪華じゃないですよー!
この日は私のお誕生日だったので、張り切って作ったのです。

メインはラザーニャ。これは写真がありません...
ラザーニャのときは私も粉から作ります。
バターに生クリーム、モッツァレッラ、ミンチなど(私は特に)
ふんだんに使うのでかなり高カロリーになってしまう為
特別なときにしか作らないようにしています!
最後はドルチェ(デザート)   イタリアのパン












プロフィッテロール。どれもおいしかったなー。でも時間がなくて、
一人でバタバタ作って、相棒君と急いでいただいた記憶があります。
時間が取れるときは、ときどき何人か招待してパーティーをします。
何人か、といっても3、4人。小さな家なのでそれ以上は難しい。
イタリアの家庭でパーティーといったら、10人以上は普通で、
何十人ってこともよくあります。広いおうちの場合は。

近々フォカッチャを佐賀の家でも作ってみよう。
ジェノバが本場で、おいしかったー高カロリーだけど。
日本の酵母で作るとどうなるか、たのしみ。


同じカテゴリー(イタリアの食卓)の記事画像
恐怖のティラミス
初めてのアーティチョーク
灰かぶりチーズ
丸いズッキーニ
なんだかわかる?
フォカッチャ作りました
同じカテゴリー(イタリアの食卓)の記事
 恐怖のティラミス (2009-06-07 16:19)
 初めてのアーティチョーク (2009-05-02 22:00)
 灰かぶりチーズ (2009-04-20 21:43)
 丸いズッキーニ (2009-03-09 22:00)
 なんだかわかる? (2009-02-26 18:50)
 フォカッチャ作りました (2008-07-04 16:30)

Posted by ラウラ  at 20:37 │Comments(2)イタリアの食卓

この記事へのコメント
おいしそう  私も キャラウェイシード 好きです
やわらかいパンはダメなんですね  ところ変わればですね
Posted by レアチーズ at 2008年06月28日 21:11
そう、硬いんです。トーストしたのをかじると、ガリガリって音がするぐらい。
このトーストにオリーブオイルをたっぷりかけて、塩を少し振るととってもおいしいです。
Posted by ラウララウラ at 2008年06月30日 09:50
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。